Firefox ローカリゼーションコピーガイド
この文書は、コピーの作成およびローカリゼーションを行ううえでのガイドとなり、最適な準備と一貫性維持を支援するためのものです。現状を反映して随時改訂されることがあります。ブランドの表現が発展するに従って更新を行います。
このガイドが Firefox のマーケティングコピーのローカリゼーションに重要である理由
このガイドは、ブランドとしての Firefox をより深く理解し、翻訳アプローチを明確化することが目的です。また、ローカリゼーションプロセスの支援として、確定した会社固有の用語集およびスペリングガイドを共有します。
コピーは、直訳や逐語訳をするのではなく、ブランドのパーソナリティとトーンを反映し、文化的・言語的な観点から最適なものにします。原文の感情や比喩を織り交ぜた表現の意図は、翻訳先の言語に合わせて翻案します。
Firefox とは
Firefox は、単なるブラウザーではありません。現状を打破し、ユーザーのオンラインの権利を守る チャレンジャーブランド です。
すべてにおいて、ユーザーの権利とニーズが第一です。テクノロジー会社として、常に利益よりも人を優先させます。
ブランド としての Firefox は、Firefox の精神と関連製品の組み合わせで成り立っています。
(Mozilla は Firefox を所有する非営利組織です。)
ブランドの約束
Firefox は、あなたのために戦います
何のために戦っているのか
Firefox は、オンライン生活の中でユーザーに力や自由を与える製品を開発することで、ユーザーのために戦っています。
製品
- Firefox Quantum (デスクトップブラウザー)
- Firefox Mobile (iOS および Android 用ブラウザー)
- Firefox Monitor
- Mozilla VPN
- Firefox Private Network (FPN)
- Firefox Relay
パーソナリティとトーン
ターゲット
ターゲットオーディエンスは「意識的な選択者」(Conscious Choosers) と呼んでいます。オンラインでもオフラインでも、意識的に意思決定をする、あるいはしたいと望む人を指しています。
意識的な選択者とは
- 嗜好を持ち、注意深く意識的に消費者選択を行う
- 行動と自身の価値観・理想を一致させる
- 要求が厳しい
- しばしばすべての選択肢を完全に理解するためにリサーチする
「意識的な選択者」の中に、特にターゲットにしている層が 2 種類あります。 注意する秘密保持者 (Caring Confidentials) と 冒険する拡大者 (Adventurous Amplifiers) です。
注意する秘密保持者
- おそらくすでに Firefox を利用中
- プライバシーを重視し、デジタルセーフティを確保するためにお金を使う意思がある
- インターネットにはユーザーを守る責任があると考える
冒険する拡大者
- トレンドを追う、トレンドを作る
- 友人やフォロワーには、自らが行う良き選択を見ていてほしい
- 所属するコミュニティにも影響を与えて思慮深い選択をさせようとする
ブランド属性と Firefox のブランドパーソナリティ
属性 | Firefox のブランドパーソナリティ |
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意志 | Firefox は信念で行動し、自信を持って立場をはっきりさせます。 製品は、Firefox のモチベーションがブランドのビジョンに由来していることを示します。すべてにブランドの精神が根差しています。ユーザーとパートナーに伝えたいのは、この部分です。 |
オープン | Firefox は、インターネットはすべての人にとってオープンかつアクセス可能で安全なものであるべきと考えています。 オープンな会話と協力を目指しています。Firefox が持つのは、オープンな精神、オープンな心、オープンなソースです。Firefox ブランドにとって、グローバルな視点は切り離せないものです。多言語を扱い、さまざまな視点を取り入れようとしています。 |
親切 | Firefox はニーズを予測し、ユーザーの自由と権利が脅かされ危ぶまれている所において、ソリューションと代替を提供します。 ユーザーと世界には最高のものを手にしてほしいと考えているため、規範を示します。より優れた製品を開発し、対話のきっかけを作り、他者とオープンに協力し、自らと他者を教育し、ユーザーに情報をもたらします。そのなかで、あらゆる人に共感を示しながら行動します。 |
ラディカル | Firefox はテックジャイアントの現状と常識に疑義を投げかけ、より良いインターネットを目指して大胆な行動を取ります。 インターネットの未来を楽観視することは、ラディカルな行動です。自分よりもユーザーのニーズを優先させることは、それと同じくらいラディカルです。Firefox が現状に挑戦するのは、それが正しいことであると考えているからです。 |
Firefox のブランドパーソナリティは、これらの属性が関わり合って定義されます。コンテキストによっては、より強調される属性とそうでないものがあります。
トーン
Firefox のトーンオブボイスと語調は以下のとおりです。
トーン | |
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直接、明確、明快 | ユーザーに親近感を持ってもらうため、誰でも理解できる単語やコンセプトを使用します。 |
簡潔 | 見出しやフレーズは短く、CTA は明確にします。複雑な構文や付加価値のない文は避けます。 |
実直 | コピーとは、製品と同様に、人間が人間のために創るものです。同じ目線でユーザーと対話し、自然な言葉を使います。 |
自然 | 能動態を使用し、受動態はなるべく控えます。名詞の多用は避けます。長い 1 文よりも、短い 2 文が望ましいです。 |
丁寧 | フォーマルになりすぎない程度に丁寧さを心がけます。 |
ユーモア | 安っぽく軽薄にならないようにしつつも親しみやすさを込めます。 |
共感 | ユーザーと同じ立場に立ちます。内容をすぐに理解でき、個人的な繋がりが感じられるようにします。文化的に固有の表現は、文化的コンテキストを考慮しない直訳ではなく、市場に合わせて意味のあるものにします。 |
プラス思考、やる気が出る | Firefox は、インターネットの明るい未来を信じています。順風満帆ではない事柄に触れることもありますが、前向きな視点を持ちます。 |
クリエイティブ | 情報と明確さが第一であるものの、コピーにはクリエイティブで興味を引く表現を盛り込みます。退屈にはならないようにします。マーケティング上のステレオタイプは避けます。 |
用語 / 頻出の単語 (作成中)
確信がない場合は、transvision 検索を利用できます。ただし、結果には古いバージョン (しばしばフォーマル) の訳語が表示されることが多いため、このツールは参考程度にします。